不動産屋が「内見で鍵を開けてくれる人」以上になるために

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▲ スケルトンオフィス東京のオフィス。渋谷にあります。いい感じです。

私が引っ越しで不動産屋の人にお世話になったのは、2回。


1回目はネットから内見予約をして、たしかいくつか物件を提案をしてもらって、車に乗って内見へ行きました。

担当者の顔も名前も、少しの特徴も覚えていない。

ただ自分の気になる物件を内見させてくれる人、「鍵を開けてくれる人」という認識でした。

だから、私は他の業者にも問い合わせをしていたし、物件が決まってもどうしてこんなに仲介料を払わなければいけないのだろう、と正直思っていました。

おそらく一般的な、不動産とお客さんの関係性って、こんな感じだと思います。

2回目は、約1年前。見たい物件も用意せずに、とりあえず不動産屋の予約を取って飛び込みました。

そこで担当してくれたのは不動産業界に入って日の浅い、ほがらかな関西の方でした。

だいたい物件について質問しても「どうなんすかね〜(ごりごりの関西弁イントネーション)」と返されてしまいます。

でも、最終的に私はとっても満足して物件を決めることができました。

物件についての細かい質問、たとえばこのあたりの賃料の相場がどうとか、

そういうことに適切に答えてもらうことよりも、その人ときちんとお話しができて、

自分の要望が伝わり、本音でコミュニケーションが取れるという方が大事でした。


物件に向かう車中で、出身はどこなのか、どんな仕事をしてきたのか、そんなたわいのない話をしました。

このあたりでおいしいご飯屋はどこなのかを教えてもらって私は一生懸命、手元のスマホにメモをしました。

内見しているときも、なんだかずっと笑いが絶えませんでした。

人として信頼できる、それが一番心強かったのです。

私のニーズがちゃんと相手に伝わっている、部屋を決めるという決断にあたってはその実感が大事でした。

契約の日、私は百貨店で手土産を買って向かい、その方にお渡ししました。

その足で、教えてもらった渋谷のおいしい焼肉屋さんに行きました。


前とは違って、私は気持ちよく仲介手数料をお支払いしました。

次に借りるなら、またあの人に頼みたいと思わせられました。

お金を払うなら、こんな形で支払うのが心地よい。

そして2022年秋、私は不動産屋になっていました。


不動産業界に興味があったわけじゃないんです。

社長の説明を聞いたら、「この人の言ってること、信頼できるな」と思って、それがたまたま不動産の会社でした。

初日、社長がお客さんに内見するのについて行きました。

この物件すごくいいからと社長がお客さんに勧めて、

お客さんもすごく気に入った様子で、

「久田さんが勧めるなら間違いないですね」と言って、すぐ申し込みを入れました。

※久田さん…うちの社長です

すごくお客さんとの信頼関係を感じました。

そのお客さんは時折うちのオフィスに遊びに来ています。


この人に任せたいと思ってもらえるような仕事。

物件を契約して終わり、じゃなくてそのあともゆるやかにつながっていく。

仕事をするなら、こんな形で働くのが心地よい。

私たちが日々使える時間は限られていて、使うお金も限られている。

だから、誰にどんな風にお金を、時間を使うのか、その選択の如何によって人生が少しずつ変わってくるのだと思います。きっとね。


私たちの会社は、誰かが新しく会社を始めるタイミングに立ち会い、お手伝いをします。

そして何年後かにその会社の規模が大きくなって、「もう少し大きいところを借りたいので、また物件探しお願いします!」と言われたい。

そんなお手伝いができればきっと最高だって、そう思って仕事しています。

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▲ 屋上でアイスを食べる弊社社員たち

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自分たちでDIYでスケルトンオフィス作りました

不動産屋が「内見で鍵を開けてくれる人」以上になるために