私にとって「心地いい」という感情は、昔から大事にしているものでした。
カフェで本を読みながらコーヒーを飲む時間。
友人とたわいのない話をして笑い合う時間。
海外の街を歩きながら、美術館や本屋を巡る時間。
そういう、日々の小さな“心地よさ”を結構大事にしています。
海外の美術館に行くと、日本よりももっと自由に、人々の日常に溶け込んでいる感覚があります。
作品を見るだけではなく、その空間にいる人たちの過ごし方や空気感も含めて好きなんだと思います。


読書も好きで、特に原田マハさんの作品をよく読みます。
作品をきっかけにゴッホに興味を持ち、気づけば関連する本を何冊も読み、実際にアムステルダムのゴッホミュージアムにも足を運びました。
最近は、原田さんのオンラインコミュニティにも参加しています。
振り返ると昔から、「空間」と「そこに流れる空気」に惹かれていたのかもしれません。


そんな私ですが、もともと不動産業界との接点はほとんどありませんでした。
前職はリモートワーク中心で、個人作業がメイン。
人と一緒に何かをつくる感覚が少なく、「自分はちゃんと成長できているのかな」と考える時間も増えていきました。内面的な成長も今後できるかなとか。
そんな時、Instagramで流れてきたのが「skeleton office TOKYO recruit」の動画でした。
ただオフィスに人がいるだけのシンプルな動画だったのですが、不思議と気になってしまって。
そこから投稿やホームページを見ていくうちに、「この会社、なんだか面白そうだな」と思うようになりました。
カジュアル面談や1日職場体験を経て、気づけば入社を決めていました。
当時は「ワクワクしたから」としか言えなかった気もしますが、今振り返ると、“人と一緒に何かをつくる空気”に惹かれていたんだと思います。
現在は、オフィス仲介の営業をしています。
この仕事を始めて驚いたのは、本当に多くの方が「新しい場所」を探しているということでした。
オフィス移転、新規出店、独立、事業拡大。
お問い合わせいただく背景には、それぞれの挑戦やストーリーがあります。
だからこそ、条件だけではなく、
「この雰囲気、好きそうだな」
「この空間、お客様の会社に合いそうだな」
と考えながら物件を見ることが増えました。
もちろん賃料や広さ、立地など条件面も大切です。
でも最後は、「なんかいい」「ここで働きたい」という感覚が背中を押すことも多い気がしています。
まだ完成していない未来のオフィスを、少し先回りして想像する。
その時間は、自分にとってかなり楽しい時間です。
考えすぎて、思考が一周してしまうこともありますが…(これは今後の課題です、、、)


そして少しずつ契約を経験する中で、強く感じるようになったことがあります。
それは、「契約がゴールではない」ということです。
そのオフィスでどんな人が働くのか。
どんな会話が生まれるのか。
その会社がどんなふうに成長していくのか。
そんな“契約後の景色”まで想像するようになりました。
個人的には、契約後もゆるやかにつながっていける関係が理想です。
例えば、契約いただいたお客様同士がつながったり。
しんかのコワーキングスペース「SLOTH」でイベントをしたり、展示をしたり、フリーマーケットをしたり。オフィス探しをきっかけに、人やアイデアがゆるく循環していく。
そんな関係性をつくれたら面白いなと思っています。
最近は採用に関わる仕事も少しずつ担当しています。
カジュアル面談や職場体験を通して心掛けているのは、「お互いにとって良い時間にすること」。
たとえ入社につながらなかったとしても、
「なんか面白い会社だったな」
「良い時間だったな」
と感じてもらえたら嬉しいです。
それは、お客様との関係にも少し似ている気がしています。
オフィスも会社も、“人が集まる場所”。
だからこそ私は、
お客様に対しても、自分たち自身に対しても、
「ここで働きたい」「心地がいい」「なんか頑張れる」と思える空間や雰囲気をつくっていきたい。
働く場所が変わることで、少し前向きになれたり、新しい挑戦をしたくなったりする。
そんなきっかけを、これからも届けていけたらと思っています。






